猫はミネラルウォーターでも結石になる
近年ペットの家族化が進み、犬猫の生活が人間の生活に近づいています。
暖かい部屋の中で過ごさせ、クリスマスにはケーキを与える人もいます。
しかし犬と猫と人間の違いをきちんと理解することも必要です。
カルシウム過剰摂取は結石を作りやすくする
猫や犬にチョコレートやネギ類を与えてはいけないことを知っている方は多いでしょう。
ではカルシウムのサプリメントはいかがでしょうか。
以前、健康によかれと自分用のカルシウムのサプリをペットに与えている人がいました。
人間の場合は、カルシウム摂取がシュウ酸カルシウム結石の予防になるとの報告があります。
消化管の中でシュウ酸とカルシウムが結合し、それらの吸収が阻害されるためと言われています。
しかし、猫犬はそもそもタケノコやほうれん草などシュウ酸を多く含む食べ物をとることが少ないため、
カルシウム摂取が結石の予防にはなりません。
それどころか、カルシウムの過剰摂取は結石を作りやすくしてしまう危険性があり、
尿結石の既往歴を持つペットには注意が必要です。
ミネラルウォーターは結石を作りやすくする
また、自分が飲んでいるミネラルウォーター(硬水)を与えているケースもあります。
硬水はマグネシウムなどのミネラルを多く含むので、ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)結石の危険因子となる可能性があります。
特に猫は美味しい水?が好きなようですが、
人間でいいとされているものが猫犬にとって有害な場合もあるので、
家族の一員であるペットを守るためにも違いをしっかり認識することが大切です。